【313時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
マンション内覧会同行でバルコニーの検査です。
PC(コンクリート工場製品)で出来た
バルコニーの天井を見上げると、
そこには、
大規模修繕後に見られるようなひび割れの補修跡があります。
しかも、4本も!
もしかして、両隣は?
と、避難用の隔板ごしに覗いてみると、
両隣とも、2、3箇所のひび割れ補修跡が確認できます。
もしかして、マンション全体?
施工会社の立会い者に指摘をすると、
「このことについては、内覧会場で上司から説明させます。。。」
で、内覧会場でのやりとりです。
「バルコニーの天井にひび割れが各所出ていますね。
もしかして、マンション全体なのでしょうか?」
「実は、そうなんです。」
「ひび割れの発生箇所は調査して把握しているんでしょうか?」
「ハイ。」
ここで出てきたのが2冊の調査報告書ファイル。
1冊は、コンクリート打設後の調査報告書
1冊は、リシン吹き付け後の調査報告書
ちなみに、PC受け入れ検査時にはひび割れはなかったとのこと。
調査報告書をみると、
ことごとくの所帯のバルコニーで
ひび割れ発生の現状が記載されています。
おそらく、何百本ものひび割れ箇所が記載されているのでしょう。
今回のお部屋のところを確認してみると、
コンクリート打設後の調査報告書で2箇所のひび割れ。
リシン吹き付け後の調査報告書で2箇所のひび割れ。
合計数は合っているけど、本当にそうなの?
だって、コンクリート打設後に発覚しのは
リシン吹き付け前に補修して解らなくなるはずですよ。
まっ、それはともかく、
現状のひび割れ補修跡が問題。
で上司からの説明です。
「このマンションは南向きや西向き太陽光による影響が大きく、
太陽光による温度収縮だと考えています。」
「確かにひび割れが短辺方向に走っているので
温度収縮が直接の原因なのでしょう。
でも、南向きや西向きのマンションなんかいくらでもあります。
調査報告書を見ると、
早い段階(下の方の階)で、
ひび割れ発生を把握していたんですから、
PCの強度を見直すとか、
鉄筋補強を見直すとか考えられなかったんでしょうか?」
「本社技術部のコンクリート専門家にも相談をし、
原因として温度収縮によるひび割れと判断しており、
問題はないと考えています。」
「問題ない?」
「ひび割れは全て0.3mm以内であり、
補修要領に従って樹脂を表面に塗っています。」
「たぶんその補修要領というのは、
日本建築学会の『収縮ひび割れの何とかかんとか』(その時は本の名前が出ません。)
といったものをを準用しているのでしょう。。。
でも、問題は構造的なことだけではなく、
見栄えだって重要なんじゃないですか?」
「調査報告書でも解るように、
コンクリート打設後よりリシン吹き付け後で数も増えており、
ひび割れは進行中なんです。
今、改めて補修をしても、
またひび割れが発生してくるかもしれません。」
確かに、今後新たなひび割れが発生してくる可能性はあります。
でも、その回答っておかしくない?
「では、見栄えの手直しはいつ行うんでしょうか?」
「・・・・・・」
もしかして、補修はしてあるので良しと判断しているのかもしれません。。。。
マンション購入者の中には、
「こんなものなのかなぁー???」と思う方もいるかもしれませんが、
何百人ものマンション購入者の中には、
「新築なのに、なんでこんにひび割れ補修跡があるのよ!!!」
と思う方も出てくるでしょう。
そして、その話題の連鎖が・・・・
1年点検、2年点検を待つよりも、
今のうちに対策を取った方がお互いのためと思いますが・・・・
只今、ひび割れ進行中!
判断の難しいところです。