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内覧会★同行日記 【手直し費用 泣くのは誰だ?】

【317時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会のお問い合わせメールです。

「今度、マンション内覧会があります。
 キズや汚れなどの指摘には自信があるんですが、
 貴社の内覧会ブログを拝見し、
 やはり一級建築士の専門家の見方は違うなあーと実感し、
 マンション内覧会に同行していただきたくメールいたしました。」

で、マンション内覧会当日、
マンションエントランス前で待ち合わせしていると、

「出口さんですか?今日はよろしくお願いします!」
と声を掛けられます。

ご依頼者の格好はというと、
服はベージュ系の作業着、
肩には、脚をタオルで養生したアルミ脚立を担ぎ、
資料などの入ったバッグを持っています。

ジャケット姿の私と、
いったいどちらが内覧業者?
と受付嬢に思われてしまうかもしれません。

お話を伺うと、
どうやら、マンション建設なんかに携わっている下請け業者さんとのことです。


受付を済ませ内覧会検査スタートです。

私とは別行動で検査を進めているご依頼者は、

時には脚立に登りながら、

 「この建具枠の上にクロスの隙間があるよ!」

時にはフローリングに這いつくばりながら、

 「ここのフローリングにキズがあるよ!」

時には懐中電灯で壁クロスに光を当てながら、

 「このクロスにブツがあるよ!」

などなど、
細かく施工会社の立会い者に指摘を挙げているのが垣間見えます。

ずいぶん検査に慣れていらっしゃる!!!

と、安心して私の方も検査を進めます。


しばらくすると、
ご依頼者が私の方に来て、

「ちょっと来てください!」
と、洋室へ誘われます。

すると、キズや汚れの指摘箇所を示すマスキングテープが
洋室じゅうに咲き乱れています。

「出口さん!このくらいのキズは指摘挙げても良いですよね!」

で、指を差している壁クロスのキズを眺めると、

うーん。。。かなり細かいご指摘だ!

でも、
「検査前にご説明したとおり、
 キズや汚れなどといったものに許容基準はありません。
 ご自身で気になったらとりあえずご指摘として挙げてください。
 協議が必要であれば最後にしましょう。」

「そうですよね。でもこの施工会社の立会い者は・・・・」

どうやら、指摘の細かさに嫌気がさし、言い訳などをしたらしい。

「スミマセンでした。。。気になるところを指摘してください。。。」
と、施工会社の立会い者もオトナの対応です。

ここで、

「どうせ、手直し費用は下請け業者に押し付けるんだよね!
 泣くのはいつも下請け業者だ!」

「・・・・・・」

思わず、建設業界の裏事情の会話にドキッ!


この手直し費用を誰が負担するのか?
ゼネコンによってもやりかたが違うでしょう。

キズや汚れといった責任の所在が不明確な場合、

「お前のところは、これだけ負担なっ!」

なんて、根拠もなく下請け業者に押し付けているゼネコンもあるのです。

泣くのはいつも立場の弱い下請け業者なんていう社会の構図が、
マンション内覧会でも垣間見えてしまいました。


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2010年03月05日 08:26に投稿されたエントリーのページです。

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