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内覧会同行ブログ 【バルコニー長辺方向クラック】

【327時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口


コンクリートを現場で流し込む、
昔ながらの在来工法マンションの内覧会です。

バルコニーに出て、
天井の状況を確認すると、
壁際(梁際)に沿って
長辺方向にクラック(ひび割れ)が発生しているのです!

よくよく見ると、
長さ2m程度で明らかにコンクリートに口が開いているものが1本。
長さ1m程度で塗装補修がされているものが2本。


稀にではありますが、
壁(梁)からバルコニー先端に向かって走っているクラックを見かけることがあります。

この原因として考えられるのは、
コンクリートの乾燥収縮や温度収縮といったもので、
これが原因ならば、
大きな構造的な欠陥ではないと言えるでしょう。

しかし、この壁際の長辺方向クラックは、
めったにお目にかかれるものではありません。

というより、初めて見ました。。。。


ひととおりの検査を終え指摘事項の説明です。

「このバルコニーの天井に壁際に沿ってクラックがありますね。」

「私も気付きました!!!」
と、ご依頼者。

「で、どのように補修するんですか?」

「モルタルというので補修して塗装をしてくれるそうです!!!」
と、施工会社の回答の前にご依頼者が答えます。

施工会社の立会い者はうつむき加減。。。

「あなたは建築の技術屋さんですよね?」

「・・・・ハイ。。。」

「だったら、このクラックが意味していることは解りますよね。」

「・・・・ハイ。。。」


この壁際の長辺方向クラックの意味するところは、

構造的に問題があるかも知れない!!!

・もしかして、コンクリートが所定の強度に達する前に支保工を外してしまって、
 バルコニーの床が若干下ってしまった。

・もしかして、バルコニーの床に許容以上の重たいものを乗せてしまって、
 バルコニーの床が若干下ってしまった。

・そもそも、鉄筋量が少なかった、あるいは鉄筋施工が不良であった。

などの原因の可能性だって考えられるのです。


「あなた一存の判断で良いのですか?」

「後で所長に話をしようとは思っていました。。。」

「是非、相談してください!」


で、後日ご依頼者からの報告。

施工会社の現場担当者(所長含む)だけではなく、
本社の技術部なども調査を行った結果、
乾燥・収縮との判断です。
で、補修は表面のモルタル塗りのうえ塗装とのこと。。。


相手は名の知れたゼネコン。
原因の追及は任さざるを得ず、
私はこれ以上何も言うことはありません。

でも、
現状の3本のクラック跡のうち、
1本は補修後に口が開いて再発しているのです。

今後、クラックが再発した場合、
毎回毎回、応急的補修を繰り返すのでしょうか?

万が一、原因が乾燥収縮によるものでなく
構造的欠陥だって捨てきれないことも考え合わせれば、
樹脂注入程度のことを行っても良いと思いますが・・・・

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2010年04月16日 19:17に投稿されたエントリーのページです。

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