【328時限目】 内覧会同行者 アーキスケット 出口
一戸建て住宅を購入したとき、
素人に解りやすい、
配置図、平面図、立面図、断面図、矩計図、仕上げ表は渡されても、
構造図は渡されないケースが多くあります。
どうせ素人には構造図は理解できないから?
万が一、構造的な瑕疵が発見されたらマズイから?
どんな理由か解りませんが、
一戸建て住宅を購入されたら、
構造図も入手されることをお勧めします。
今回の一戸建て住宅内覧会では、
ご依頼者から事前に構造図も送付されてきます。
基礎図、各階の床伏図、軸組図・・・
さて、内覧会同行当日、
現地に赴くと、
設計事務所の課長さん、
設計事務所の担当者さん、
売主営業担当者さん、
売主施工担当者さん、
仲介業者さんが、
勢ぞろいでお出迎えです。
「今日は、よろしくお願いします!」
と、お互いが挨拶を交わし内覧会検査スタートです。
一見、お部屋の仕上げは丁寧に施工されているのが感じ取れます。
しかし・・・・
物入れ内の壁・天井仕上げが化粧ボードのはずがクロス貼り。
洗面室にタオル掛けがあるはずなのに取り付いていない。
煙感知器が図面の位置と異なり設置基準を満たしていない位置にある。
外構ポーチ周りで土間コンクリートのはずが砂利敷きになっている。
駐車スペースの土間コンクリートと砂利敷きの見切りとしてあるはずの縁石が無い。
設計図面と見比べなければ解らない指摘が挙がります。
さらに・・・・
せっかく、構造図を送付していただいたのだからと解る範囲でチェックしよう!
と、床伏図を確認しながらお部屋をチェック。
床伏図には、
▲、△、〇、◎など壁倍率を示した耐力壁のマークが記載されています。
そして補足欄には、
『石膏ボードはビス間隔四周@15cm』との記載。
一戸建て木造住宅では、
壁量計算をするうえで壁倍率といった割増しをするために、
面材の仕様やビス留めなどの規定を守らなければならないのです。
一通りの内覧会同行検査終了後、
指摘事項の説明です。
「この壁は耐力壁ですよね!」
「そうですね。。。」と、設計者。
で、内覧会同行検査七つ道具を入れてある袋から、
おもむろに、
ホワイトボードでよく使われるマグネットをいくつか取り出します。
そして、壁にマグネットを這わせていきます。
すると、ビスがあるところではピタッとマグネットが貼りつくのです。
設計事務所の担当者さんはマジックでも見ているかのように目を丸くし、
その行動を眺めています。
そのマグネットを5つほど貼りつけたところで、
スケールでその間隔を確認。
「ビス間隔が20cmになっていますね。」
「・・・・・」
「構造図ではビス間隔は15cmとなっていますよね。」
「・・・・・ハイ。。。。」
「手直しよろしくお願いします!」
後日、設計事務所の担当者さんからのメールです。
そこには、
・壁クロスを剥がしている写真
・ビスを打ち増ししている写真
・クロスを貼り直した写真
が添付されていました。