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2010年05月 アーカイブ

2010年05月30日

内覧会同行ブログ 【ガラスの汚れを落とせますか?】

【337時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

木造3階建て住宅の内覧会同行。
3階の洋室から内覧会同行検査スタートです。

部屋には幅1.6m、高さ1.3mの大きなFIXガラス窓。

周りには高い建物もなく、
3階といっても、
意外と周りの景観が楽しめる開放的なお部屋です。

でも、このFIXガラス窓に泥が付いているのがちょっと残念!

足場を解体している時にでも付いてしまったのだろう。。。

本日の指摘NO1.です。


ひととおりの検査を終了し、
私の指摘事項をひとつひとつ説明です。

「NO1.付箋がついているのでご依頼者の方からも指摘があったと思いますが、
 洋室のFIXガラスが泥で汚れていますね。」

「ハイ、指摘が挙がっています。クリーニングします。」

「ここは3階。ガラスはFIX窓。
 どうやってクリーニングするんですか?」

ここで初めてご依頼者も問題点に気付きます。。。

「えええー??? どうやってクリーニングするんですか?」

「・・・・、道路から高圧洗浄機でクリーニングします。。。」

「本当にそんなことができると思っていますか?」

「・・・・・」

「そもそも、なんで3階の窓をFIXガラスにしたんでしょうか?」

「非常用進入口だからです。」

「引き違いサッシではダメだったのでしょうか?」

「非常用進入口は幅75cm以上、高さ120cm以上必要であり、
 引き違いサッシでは確保できませんでした。」

「確かに寸法的には厳しいですね。でも、その他の方法を考えられたんじゃないですか。」

「・・・かもしれません。でも設計図どおりですから。」

「設計者のガラスクリーニングに対する配慮不足ということになりますね。」

「・・・・・」

「先ずはご自身で、FIXガラスの泥汚れを高圧洗浄機でクリーニングしてみてください。」

「・・・・・」

「いずれにせよ、素人のご依頼者には出来ませんよね。
 対策を検討していただけますか?」

「検討します。。。」


内覧会の検査では、

”今更、どうしようもない”

といったことを発見するケースが多々あります。
その中には、

”設計者の知識不足、経験不足、配慮不足”

が原因であることも少なくありません。

設計者には、
どんな質問を受けても、納得いく回答ができるような設計をしてもらいたいものです。

住宅購入者は、
設計者や施工会社を信頼して購入するしかないんですから。。。


2010年05月25日

内覧会同行ブログ 【回想。。。】

【336時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

ご依頼者夫婦は施工会社立会い者を伴い
マンション内覧会同行検査スタートです。

私も単独で黙々とマンション内覧会同行検査を進めます。

バルコニー、LD、キッチンと順調に検査が進み、
いよいよ後半戦、
次は洋室(1)の検査です。

するとアルミサッシのガラス越しに、
バルコニーでご主人が一人たたずんでいるのが見えます。

アルミ手摺に両肘をついて、
遠くの方へ目をやり、

何やら思いにふけっている様子なのです。


「もう、検査を終了したんですか?」

「ええ。。。」

「どうでしたか?」

「一見して素人目には良く出来ていると思います。
 後は、嫁さんに任せます。。。」

「そうですか。」

「実は、以前に購入したマンションは酷いものでした。。。
 部屋に入るなり、
 一見しただけでキズや汚れなど指摘だらけでした。

 旧財閥系が売主のマンションだったんですが、
 その夜に担当者が家に謝りに来たんです。。。」

「出来が悪くても、売主としての誠意はあったんですかね?」

「ところがです。部屋に入るなり、
 『〇〇さん、本日は本当に申し訳ありませんでした。』
 と言ったんですよ。

 私の名前は、”△△”です。

 マンションは人間が作るんですから出来が悪いこともあるでしょう。。。
 でも、謝りに来て名前を間違えるなんて。。。」

「そんな時に名前を間違えるなんてありえませんね。」

「で結局、マンション解約を承知させました。。。」

「そんなことがあったんですか。」

「今回は念の為と思って専門家に内覧会同行をお願いしましたが、
 大丈夫そうですね。。。」


そんな会話のあと検査を再開です。

洋室(2)、洗面室、トイレ、玄関、ポーチと検査を進め、
その後に指摘・確認事項の説明です。


1.バルコニーのルーフドレインの配管で漏水している。 【335時限目参照】
2.アルミサッシ水切り下部のシーリングが全くされていない。2箇所
3.アルミサッシのガラスに大きなキズがある。2箇所
4.リビングでフローリングのきしみ音がする。
5.キッチン壁に構造スリットがあるのでは? 【334時限目参照】
6.キッチンレンジフード幕板の固定がされていない。
7.天井スラブ(外部に接する)の梁に対する断熱折り返し500mmを行わないのか?
8.洗面室収納扉と枠の隙間が左右で6mmも異なる。
9.洋室床ジュータンのグリッパーの針が上を向いている。多数
10.外壁タイル目地が通っていない。※今更直せない


その他、私の指摘事項だけでも28項目。
しかも重たい指摘のオンパレード。

一見、出来栄えは良さそうなお部屋なのですが、
内覧会同行の専門家からすれば、

出来の悪いお部屋の見本です。


後日、

「確認会ですが、やはり心配な点が多いのでご同行をお願いいたします。。。」

2010年05月21日

内覧会同行ブログ 【水も滴るバルコニー】

【335時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

今日は快晴!!! マンション内覧会日和だあー?

いつもの通り、バルコニーから内覧会検査スタートです。

先ずは、内覧会検査七つ道具の点検鏡を取り出し、
掃き出しアルミサッシ水切り下を確認します。

どうもシーリングを忘れているようだ。。。

今度は指で水切り下を触ってみます。
やはり、シーリングはされていません。

念のため、ひざまついて水切り下を覗き込むと、
間違いなくシーリングはされていません。

その時、
頭の上に、”ポタッ”と冷たい感触。。。

その直後、
顔に、”ツ・ツ・ツ・ツ・ツッ”と液体が流れる感触。。。


今日は快晴。でも狐の嫁入り???

しばらく空を見ても雨の気配はありません。

もしかして水漏れ???

で、上を見上げると、
天井を貫通する排水配管があり、
よくよく見ると、
その配管に滴が付いているのです。

待つこと約5分。

ようやく次の滴が床に落下!

でも、その時には前の滴は蒸発してしまっています。

???

この上の階はルーフバルコニー。
雨も降っていないのに水漏れ?

縦管なので横引き配管の傾斜による水溜りが原因でもない。

一体原因はなんなんだろう?

確か、昨日は雨だった。。。

最悪の事態として予想されるのは、
上階ルーフバルコニーのアスファルト防水とルーフドレイン金物の
取り合い施工不良。。。

シンダーコンクリートとアスファルト防水の間に溜まった雨水が、
時間差を経て水漏れしているのかも?

でも、こればかりはシンダーコンクリートで隠れているため解りません。

で、施工会社の担当者に、
原因を確認するように指摘を挙げます。


後日の再内覧会です。

「ルーフドレインからの水漏れの原因は解りましたか?」

「ルーフドレイン金物と配管を締め付けをしたので、その後は水漏れしていません!」

でも、内覧会以降、雨降ったかなあー?

「散水試験でもしたんですか?」

「・・・・・」

「配管に水漏れの痕跡の汚れが付いていますね。」

「そうですね。。。」

「今回の指摘として、その汚れをふき取っておいてください。
 そうすれば、また水漏れがあった場合は解りやすいですから。」

「ハイ、解りました。。。」


マンション内覧会のご依頼者には、
「ご入居後も、この配管に水漏れがないか経過確認してください。」

「ハイ、解りました。」


再び水漏れが発見されるようであれば、
アスファルト防水の施工不良の可能性が大きいのです!

その時こそ、
大変な手直し工事に。。。

2010年05月17日

内覧会同行ブログ 【何の変哲もない壁の裏には・・・】

【334時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

ここはマンションのキッチンです。

戸境い壁はコンクリートにクロス直貼り仕上げといった
何の変哲もない壁
です。

壁面を懐中電灯で横から照らすと、
やっぱりあった!
クロスの裏に大きなブツ(ニキビ状の膨れ)。

指摘事項を書くために
間取り図に番号と矢印線を記載します。

この間取り図をよくよく見ると、
この壁の裏(お隣のお部屋)には間柱があるのです。

もしかして・・・

施工会社担当者に、
「この壁の裏に間柱がありますが、構造スリットは無いのでしょうか?」

「無いと思いますよ!」

「念のためですが、内覧会場で構造図を見せてください!」

「ハイ、解りました。」


ところ変わって内覧会場です。

テーブルの席に付いてから待つこと15分。
ようやく施工会社の担当者が構造図を持って席に付きます。
その後ろには、
3人の別な施工会社の人達がぞろぞろ現れ協議に加わります。


「構造図を確認したところ、
 間柱と戸境壁の間に構造スリットが入るようになっていました。。。」

「やはりそうですか。実際の壁には構造スリットが本当に入っていますか?」

「入っているはずです。。。」

「でも、壁はクロスが貼られているだけだし、
 打診棒で壁を叩いても
 構造スリットがある痕跡が見つかりません。」

「・・・・」

「本当に構造スリットが入っているんだったら、
 構造スリット際でコンクリート壁にひび割れが生じ、
 クロスが破れてくる恐れもありますよね!」

「・・・・」

「他のお部屋では、どのような納まりにしているんですか?」

「ハット目地を入れています。」

「でも、このお部屋にはハット目地がありませんね。」

「ハット目地を入れます。」

「その前に、本当に構造スリットが入っているか確認してください。」

「ハイ、解りました。」

「念のため、構造スリットが解るような写真撮影をお願いします。」


後日の再内覧会です。

キッチンの壁を見ると、
壁にハット目地が埋め込まれクロスで綺麗に仕上げられています。

「約束した写真を見せていただけますか?」

「ハイ、こちらです。」

と、2枚の写真が手渡されます。

1枚目は配筋写真で、鉄筋の中に構造スリットが入っている写真。
でも、このお部屋の壁かどうかよく解りません。

で、2枚目。
この写真は壁クロスを剥がした写真です。

しかし構造スリットは見えません。。。

でも、よくよく見ると、
コンクリートの壁に2本のひび割れがクッキリと入っているではありませんか!!!

良かった!最悪な事態は免れた!

2本のひび割れが見えるということは、
構造スリットが入っている証拠なのです。

でも、クロスにひび割れが生じてしまうことも問題です!

それを防ぐために、
何の変哲もない壁ではなく、
ハット目地を入れなければならなかったのです。

2010年05月14日

内覧会同行ブログ 【内覧レディーの謎】

【333時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

マンションエントランスを入ると、
受付で美しい女性達が、

「いらっしゃいませ!」


引き続き、その横に立っていた内覧レディーのマネージャーが、

「こちらの方で受付をお願いいたします!」


で、内覧会同行のご依頼者が受付している間、

「どこかのマンションでもお会いしましたよね?」

「ハイ!もう度々・・・、今年だけでも5回はお見かけしてますよ!」

そう言われると、
確かによくお目にかかります。

でも、どのマンションだったかなあー?


この方から、
お部屋を案内する内覧レディーと施工会社の担当者を紹介されます。

この内覧レディーの方もどこかでお見かけしたことが・・・・

でも、どのマンションだったかなあー?


それはさておき、内覧会検査スタートです。

非常に出来が良い!!!

先週検査したマンションと大違い。

どのマンションも、このくらいの出来であれば良いのだが・・・・

ということで、
マンション内覧会も無事終了。

マンションを出て家路につきます。

すると、後ろの方で、
パタ、パタ、パタと足音が近づいてきます。

振り返ると、
内覧レディーが駆け寄ってきます。

忘れ物でもしたのかな?

でも、次の一言は、

「このマンションの出来はどうだったでしょうか?」

「ハイ、指摘もほとんど挙がらず良い出来でしたね!」

「良かった!
 この前の〇〇〇マンションでは、本当にご迷惑をお掛けしました。。。。」

思いだした!

先週、色々な指摘や確認事項が出てきたマンションで
内覧会検査に立ち会ったくれた内覧レディーです。
その時は、
指摘事項に対する施工会社の確認作業に時間がかかり、
待つ間、
「お待たせしてすみません。。。」
と、3度も謝りに来てくれた方です。


「改めてお詫びは必要ありませんよ!
 しかも、売主でもなく施工会社でもないんですから。。。」

でも、こんな一言がなんとなく嬉しい。

んっ・・・

「あの時のマンションは、デベロッパーが違っていましたよね?
 何でここにいるんですか?」

「内覧レディーはかけもちですから!」


これで謎が解けた!

だから、同じ内覧レディーにお会いする機会も多いんだ。

今の今まで、
売主の関連会社の方だとばかり思っていた。

「では、またお会いする機会もありますね!」

とお別れです。


でも、売主の顔は一体どこにあるのだろうか。。。。

 
 

2010年05月10日

内覧会同行ブログ 【植栽越境の真意は?】

【332時限目】                          内覧会同行 アーキスケット 出口

ここは東京都内。
狭い土地に建つ一戸建て住宅です。

内覧会同行検査で、
2階北側洋室のくもりガラス(型板ガラス)の引き違い窓を開けると、
2mほど離れてお隣さんのバルコニー。

パジャマや下着などの洗濯物が目に飛び込んできます。

窓周りの検査を進めていると、

お隣の家の中で人影が動く気配を感じます。。。

ちらっと、そちらの方に目をやると、

何やら洗濯物の隙間から視線を感じます。。。


早々に窓周りの検査を済ませ、
今度は階段室の検査です。

そこには透明ガラスの縦すべり出し窓があるのですが、
お隣さんの植栽の枝が越境しており、
窓の開閉を邪魔しています。


内覧会検査に立ち会っている売主担当者に、

「お隣の植栽が越境していて窓を開けられませんね。」

「そうなんです。工事も大変でした!」

「そんなことを聞いているのではありません。
 植栽の越境をどうするんですか?」

「越境している植栽を勝手に切ってはいけないんです。」


民法上、
『隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、
 その竹木の所有者に、その枝を切断させることができる。』
となっています。

逆に言えば、
『越境している枝を勝手に切断してはいけない。』
ということです。


「これまでの間、お隣さんに枝の切断をお願いしていないんですか?」

「何度かお願いはしているんですが・・・・」

「それでも対応してもらえなかったんですね。」

「ハイ、お隣さんからすると、
 バルコニーの目の前に建物ができることを良く思っていないみたいなんです。」

確かに、お隣さんからすれば、

”建設反対!!!”

なのかもしれません。

でも、そういったことを含め、
うまく協議をしておくことが売主の責務です。

「引渡しまで2週間ありますよね。再度、お話会いをしてください!」

「ハイ、なんとかお願いをしてみます。。。」


と、約束は取り付けたものの、

ご依頼者。
「これから先何十年も、お隣さんとご近所付き合いしないといけないのに。。。。」

2010年05月06日

内覧会同行ブログ 【アルバイト募集は?】

【331時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

ここは、一見綺麗に仕上がっている中規模マンションのお部屋です。

しかし、
マンション内覧会同行検査を進めていくと、
素人では気がつかないような指摘のオンパレード。

ご依頼者の検査に立ち会っていた施工会社の担当者は、
一段落したのか、
私の検査を見守っています。

歳は50台前半か?

でも、内覧会検査に立ち会っているということは所長ではないな!

でも、この歳で・・・・


すると、
「そんなところまで検査するんですか?」

「まあー・・・・・、そうですねえー・・・・・」

「内覧業者になるためには講習みたいなものがあるんですか?」

「いえ、別にありませんよ!」

「資格は必要ないのですか?」

「特にないですよ。」

「でも、そちらは建築関連の資格をお持ちですよね?」

「一級建築士、一級建築施工管理技士、マンション管理士、宅建、・・・を持っています。」

「スゴイですね!私なんか一級建築施工管理技士だけです。。。」

「一級建築施工管理技士を持っていればいいじゃありませんか。」


で、しばらくの沈黙。。。。


「そちらの内覧業者さんでは、アルバイトを募集していないんですか?」

「当社では、アルバイトも社員も募集していません。」

「そうなんですか。。。。」


ん???

もしかして、アルバイト先でも探しているのだろうか???

内覧会でこんな問い合わせをされるのは初めてですが、
電話でアルバイトや社員の募集の問い合わせを受けることがあります。

でも残念ながら返事は、
『当社では、アルバイトも社員も募集をしていません。』


それにしても、
内覧会の検査くらいだったら簡単に出来ると思っているのだろうか???

でも、内覧会同行って本当は奥が深いんです。

だからこそ、”内覧会ブログ”のネタが尽きることがない!・・・のかも?

もし、内覧業者へ、
転職、アルバイトをお考えの方、

この、”内覧会ブログ”を全て読んでみて、
指摘の発見、協議、交渉の様子を想像してみてください。

それでも自信がある方は、
起業してみてはいかがでしょうか?


まだまだ、不動産業界、建設業界と厳しいご時世です。

リストラ、給与カット・・・・と強いられる中、
転職やアルバイトを考えている方もいるのかもしれません。

自分が生き残れるかどうかはあなた次第!
どの業界でも一緒ですよ!


PS
お世話になったゼネコン時代の先輩へ

『新天地でも、資格、経験、実績、持ち味を活かして頑張ってください!』

 
 

2010年05月01日

内覧会同行ブログ 【虫さんのお出迎え】

【330時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

超高層マンション内覧会同行のご依頼です。

事前の送付資料として、
建物概要、間取り図、仕上げ表などのほかに、
セレクト表やオプションに関するコピーをお願いします。

すると、
「マンション購入の契約が遅かったのか、
 その時、セレクトやオプションは間に合わないと言われました。」

「では、セレクト表やオプションの資料は結構です。」


マンション内覧会当日、検査スタートです。

バルコニーの検査を終え、
バルコニーに面する洋室へ入ります。
すると、

ブーーーン、ブーーーン・・・・
と、
虫さんがお出迎え。

ここは14階、
この高さ程度なら虫さんも飛んできます。

ふと、外を見てみると、
窓に網戸が付いていません。

昨日、同じマンションの17階で内覧会検査した時は、

間違いなく網戸が付いていた!


ひととおりの検査終了後、
ご依頼者と施工会社の立会い者に指摘事項の説明です。

「窓に網戸の取付けを忘れていませんか?」

ふと、窓に目をやると、
虫さんもガラスにへばりつきながら、私の指摘事項を聞いています。


「虫は高いところには来ませんので、
 11階以上の階ではオプション対応です。」

「そうなんですか。。。
 でも、ここに虫がいますよね!」

「ヤダー・・・、本当に虫がいる!!! オプションなんて聞いていませんよ!」
と、ご依頼者。

「そんなことはないはずです。」

「では、内覧会場でオプション資料を見せてください!」


で、内覧会場。

何十ページもある重要事項説明書を開き、
「ここに、『網戸は11階以上はオプションとします。』と記載されています。」

よくよく見ると、
3mm角程度の小さな文字でぎっしりと記載されている文章の中に、
『網戸は11階以上はオプションとします。』
と、明記されています。

重要事項説明は、マンション契約前に口頭説明する義務があるため、
おそらく、説明があったのでしょう。。。(?)

でも・・・・
網戸のオプションを重要事項で説明するかあー???

「聞いたのかもしれませんが、解るわけありませんよ!
 しかも、契約の時には、
 『オプションは受け付けません。』と言われましたよ!」

「そう言われましても・・・・」

「カラーセレクトや間取りオプションなどは、
 工事工程上、ある時期でオプション対応ができなくなるのは解りますが、
 網戸は何時でもオプション対応できるんじゃないですか?」

「そう言われましても・・・・」

結局、網戸を注文し、
マンション購入者にとっては想定外の十数万円の出費です。

それにしても、
マンション購入者に対し思いやりのないオプション対応です。


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