【334時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
ここはマンションのキッチンです。
戸境い壁はコンクリートにクロス直貼り仕上げといった
何の変哲もない壁
です。
壁面を懐中電灯で横から照らすと、
やっぱりあった!
クロスの裏に大きなブツ(ニキビ状の膨れ)。
指摘事項を書くために
間取り図に番号と矢印線を記載します。
この間取り図をよくよく見ると、
この壁の裏(お隣のお部屋)には間柱があるのです。
もしかして・・・
施工会社担当者に、
「この壁の裏に間柱がありますが、構造スリットは無いのでしょうか?」
「無いと思いますよ!」
「念のためですが、内覧会場で構造図を見せてください!」
「ハイ、解りました。」
ところ変わって内覧会場です。
テーブルの席に付いてから待つこと15分。
ようやく施工会社の担当者が構造図を持って席に付きます。
その後ろには、
3人の別な施工会社の人達がぞろぞろ現れ協議に加わります。
「構造図を確認したところ、
間柱と戸境壁の間に構造スリットが入るようになっていました。。。」
「やはりそうですか。実際の壁には構造スリットが本当に入っていますか?」
「入っているはずです。。。」
「でも、壁はクロスが貼られているだけだし、
打診棒で壁を叩いても
構造スリットがある痕跡が見つかりません。」
「・・・・」
「本当に構造スリットが入っているんだったら、
構造スリット際でコンクリート壁にひび割れが生じ、
クロスが破れてくる恐れもありますよね!」
「・・・・」
「他のお部屋では、どのような納まりにしているんですか?」
「ハット目地を入れています。」
「でも、このお部屋にはハット目地がありませんね。」
「ハット目地を入れます。」
「その前に、本当に構造スリットが入っているか確認してください。」
「ハイ、解りました。」
「念のため、構造スリットが解るような写真撮影をお願いします。」
後日の再内覧会です。
キッチンの壁を見ると、
壁にハット目地が埋め込まれクロスで綺麗に仕上げられています。
「約束した写真を見せていただけますか?」
「ハイ、こちらです。」
と、2枚の写真が手渡されます。
1枚目は配筋写真で、鉄筋の中に構造スリットが入っている写真。
でも、このお部屋の壁かどうかよく解りません。
で、2枚目。
この写真は壁クロスを剥がした写真です。
しかし構造スリットは見えません。。。
でも、よくよく見ると、
コンクリートの壁に2本のひび割れがクッキリと入っているではありませんか!!!
良かった!最悪な事態は免れた!
2本のひび割れが見えるということは、
構造スリットが入っている証拠なのです。
でも、クロスにひび割れが生じてしまうことも問題です!
それを防ぐために、
何の変哲もない壁ではなく、
ハット目地を入れなければならなかったのです。