【336時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
ご依頼者夫婦は施工会社立会い者を伴い
マンション内覧会同行検査スタートです。
私も単独で黙々とマンション内覧会同行検査を進めます。
バルコニー、LD、キッチンと順調に検査が進み、
いよいよ後半戦、
次は洋室(1)の検査です。
するとアルミサッシのガラス越しに、
バルコニーでご主人が一人たたずんでいるのが見えます。
アルミ手摺に両肘をついて、
遠くの方へ目をやり、
何やら思いにふけっている様子なのです。
「もう、検査を終了したんですか?」
「ええ。。。」
「どうでしたか?」
「一見して素人目には良く出来ていると思います。
後は、嫁さんに任せます。。。」
「そうですか。」
「実は、以前に購入したマンションは酷いものでした。。。
部屋に入るなり、
一見しただけでキズや汚れなど指摘だらけでした。
旧財閥系が売主のマンションだったんですが、
その夜に担当者が家に謝りに来たんです。。。」
「出来が悪くても、売主としての誠意はあったんですかね?」
「ところがです。部屋に入るなり、
『〇〇さん、本日は本当に申し訳ありませんでした。』
と言ったんですよ。
私の名前は、”△△”です。
マンションは人間が作るんですから出来が悪いこともあるでしょう。。。
でも、謝りに来て名前を間違えるなんて。。。」
「そんな時に名前を間違えるなんてありえませんね。」
「で結局、マンション解約を承知させました。。。」
「そんなことがあったんですか。」
「今回は念の為と思って専門家に内覧会同行をお願いしましたが、
大丈夫そうですね。。。」
そんな会話のあと検査を再開です。
洋室(2)、洗面室、トイレ、玄関、ポーチと検査を進め、
その後に指摘・確認事項の説明です。
1.バルコニーのルーフドレインの配管で漏水している。 【335時限目参照】
2.アルミサッシ水切り下部のシーリングが全くされていない。2箇所
3.アルミサッシのガラスに大きなキズがある。2箇所
4.リビングでフローリングのきしみ音がする。
5.キッチン壁に構造スリットがあるのでは? 【334時限目参照】
6.キッチンレンジフード幕板の固定がされていない。
7.天井スラブ(外部に接する)の梁に対する断熱折り返し500mmを行わないのか?
8.洗面室収納扉と枠の隙間が左右で6mmも異なる。
9.洋室床ジュータンのグリッパーの針が上を向いている。多数
10.外壁タイル目地が通っていない。※今更直せない
その他、私の指摘事項だけでも28項目。
しかも重たい指摘のオンパレード。
一見、出来栄えは良さそうなお部屋なのですが、
内覧会同行の専門家からすれば、
出来の悪いお部屋の見本です。
後日、
「確認会ですが、やはり心配な点が多いのでご同行をお願いいたします。。。」