【346時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
地震大国 ニッポン!
さまざまな制震構造や免震構造の商品が開発され、
これらの技術を採用するマンションや一戸建て住宅が増えてきました。
私個人的には、
制震構造・免震構造は大賛成!
しかし、免震タワーマンションや制震一戸建て住宅はちょっと疑問。。。
原理原則は、
固有周期の長いヒョロヒョロした建物には制震構造、
固有周期の短いズングリムックリした建物には免震構造なのです。
そして、制震構造や免震構造の商品の中にはちょっと疑問。。。なものも・・・
さて、マンション内覧会。
今回のマンションは制震構造を採用したタワーマンションです。
内覧会検査終了後、
「このマンションは制震構造なんですよね!」
と尋ねると、
「ハイ、そうです。見ますか?」
「是非、是非、見せてください!」
で、廊下にある点検口を開け制震壁を見せてくれます。
この制震壁を見ると、
下の階に固定された鉄板を
上の階から吊り下げられた2枚の鉄板で挟みこみ、
高力ボルトで締め付け、
鉄板同士の摩擦で地震時の揺れ幅を減衰させる構造となっています。
ここでちょっと疑問。。。
「仮に建物の長辺方向に建物が揺れた場合、
短編方向に設置してある鉄板は面方向に曲がってしまいますよね。
そうすると、
期待している摩擦係数が変化してしまうんじゃないですか?」
「鉄板が曲がるほど建物は揺れないですから。。。」
「制震構造は建物が揺れた場合に効力を発揮するものではないんですか?」
「・・・・」
「何度かの地震にあう度に、
高力ボルトで締め付けられている鉄板の摩擦係数が変わってくるんじゃないですか?」
「そんなことはないと思います。。。」
「ところで、この高力ボルトのルーズホールは
どの程度の揺れ幅に対応してしているんですか?」
「・・・・」
「上下階の鉄板の取付精度や
高力ボルトの締め付け力の管理は難しかったでしょうね。」
「私、構造設計ではないので解りません。。。」
「施工管理のお話なのですが・・・」
私自身、この鉄板で挟みこむタイプの制震壁を初めて見て、
この制震構造のポイントは、
”鉄板の摩擦係数の安定性”
と思い質問してみました。
でも、きっと頭の良い方たちが開発した商品なのだから、
これらの疑問は解決されているはずです。
でも、施工担当者が知らない。。。
いくら優れた商品でも、
ちゃんとした施工がされて初めて効果が発揮されます。
ちゃんとした施工がされるためには、
その商品の知識を持たなければならないのではないでしょうか。。。