【355時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
ここは、マンション南西角部屋のバルコニーです。
バルコニーの形はというと、
南面も西面もバルコニーがあり、要するにL字形なのです。
ここまでは、何ら変哲もないバルコニー形状。
しかし、西面のバルコニーには排水溝が無いのです。
西面のバルコニーに吹き込んだ雨水はどうなるのだろう?
と確認すると、
床全体で水勾配を南側の排水溝へ取っています。
その距離5.55m。
水勾配を1/50確保するとすれば、
水下と水上の床高さの差は何と11cmにもなるのです。
でも、
雨水がちゃんと排水され、
モルタルが厚くなる分の重さを耐える構造検討がされ、
手摺高さも1.1m以上確保されれば良い。。。
と思っていると、
水上側にあるアルミサッシ下枠がモルタルに埋まっているのを発見!
そして、何故か?アルミサッシ下枠際の長尺シートが幅5cmほど撤去されており、
その部分だけはウレタン防水で化粧仕上げとなっています。
何でこんな仕上げにしているの?
と
考えること5分。
!!!、・・・・ということか!
検査終了後の指摘事項の説明です。
「このアルミサッシ下枠際の長尺シートが剥がされ
ウレタン防水にしている理由はなんですか?」
「実は・・・・、
網戸の開閉をすると長尺シートに当たってしまった為こうしました。」
「バルコニー全体の水勾配の取り方に問題があったということですよね。」
「でも、網戸の開閉ができないといけないですので。。。」
「こんな納まり、普通考えませんよ!
見栄えだって重要です!・・・が、
水勾配だって確保されていないんじゃないですか?」
「心配でしたので散水試験も行いました。水溜り跡も無いですよね。」
「そうですか?
床自体の水勾配は確保できているのかも知れません。
しかし、アルミサッシ下枠を見てください!
ここに水抜き穴がありますよね。
でも、水抜き穴の外側はモルタルで埋まってしまっているんですよ。
これじゃー、レール部分に溜まった雨水や結露水は流れていきませんよね。」
「設計図上、アルミサッシの高さは決まっているし、
バルコニーの水勾配を最低限確保すると
どうしてもこうなってしまうんです。」
「設計のミスを補佐するのもゼネコンの仕事でしょっ!」
「・・・・・・、
でも、レール部分に水が溜まったとしても問題ないと思いますが・・・・」
ただただ、呆れるばかり。。。
「ゼネコンとして恥ずかしくないですか!!!」
「・・・・・」
「西側バルコニーのモルタルを撤去してでも改善するべきでしょっ!」
「でも、こういう風にしかできなかったんです。」
「本当に床勾配が確保できないんだったら、
西側バルコニーにも
新たに排水溝・ドレーン・排水配管(縦樋)を設けるしかないのでは?」
「えっ。。。床モルタルの勾配を再度調整してみます。。。。」
後日談。
その後、
西側バルコニー全面の長尺シートを剥がし、
モルタルを撤去し、
再び水勾配を確保しながらモルタルを塗り、
再び長尺シートを貼ったら、
何とかなったらしい。。。