内覧会同行ブログ 【景色の見えないルーフバルコニー】
【391時限目】 マンション内覧会同行 アーキスケット 出口
神奈川県のマンション内覧会同行です。
オプションで2室を1室にした、
広いリビングダイニングに入ると、
西面にあるバルコニー手摺越しには道路を隔てた近隣マンションが見えます。
というより、近隣マンションしか見えません。
そして、
北面にあるルーフバルコニー手摺越しには真っ青な空が見えます。
というより、空しか見えません。
そして、
マンション内覧会同行ご依頼者夫婦は顔が曇ります。。。
バルコニー側の手摺高さは1.1m。
乳白色の不透明ガラス手摺です。
でも、高さが1.1mなので手摺越しに周りの景色が見えます。
といっても、道路を隔てたマンションだけなのですが・・・
ルーフバルコニー側の手摺高さは1.5m。
やはり乳白色の不透明ガラス手摺です。
リビングダイニングからは空しか見えないので、
ルーフバルコニーの手摺際まで近づいてみて、
男性陣は、ようやく周りの景色が遠くまで見えます。
しかし、小柄なマンション内覧会同行ご依頼者の奥さんは、
手摺際まで近づいても景色が見えません。
「ルーフバルコニーが不透明ガラス手摺だったなんて知らなかったあー!
景色をとても楽しみにしてたのにいー。。。」
で、間取り図を見ると、
手摺の仕様については何も記載がありません。
しかし、物件概要の外部仕上げの欄に、
バルコニー、ルーフバルコニーともに
不透明ガラス手摺という文字が小さく記載されているのです。
手摺高さについては、間取り図、仕上げ表ともに記載がないのですが、
立面図から判断すると、
バルコニー手摺高さは1.1m程度、ルーフバルコニーの手摺高さは1.5m程度。
現況と何ら矛盾がありません。。。
しかし、マンション購入者にとっては、
余程、注意深くこれらの資料を確認しなければ、
そんなことは気付きもせず、
当然のごとく、
ルーフバルコニーからの景色を期待してしまうのではないでしょうか。
そんなご依頼者の心情を考えると、
何かひとこと言いたくなります。
「何で、不透明ガラスを採用しているのでしょうか?」
「道路を隔てたマンションから、
そちらのマンションから覗けないようにしてほしいとの要望による近隣協定です。」
手摺高さ1.1mで不透明ガラスにしても、結局、覗けてしまうのだが・・・
「近隣協定なら協定書があるのですね。」
「・・・・・、間違えました。。。近隣協議です。」
「協議の記録はあるのですね。」
「あると思います。」
しかし、この内覧会場ではそこまでの資料が揃っていません。
「隣のマンション側のバルコニーに不透明ガラスを採用するのは理解できます。
しかし、隣接マンションに面していないルーフバルコニーの手摺を
3方とも不透明ガラスにする必要があったのでしょうか?」
「・・・・・」
「では、ルーフバルコニーの手摺高さは、1.5m必要なのでしょうか?」
「マンション管理上、防犯ということで必要です。」
「共用部分からは管理用錠付き点検口からしか入れません。」
「・・・・・」
「次回の確認会では、近隣協議の記録を用意していただいて、
ご説明をお願いできますか。」
「ハイ。。。」
後日、マンション内覧会同行のご依頼者は、
近隣協議記録の抜粋を見せていただいたとのことですが、
ルーフバルコニーまでということは曖昧のよう。
でも、泣く泣く、現況どおりを受け入れたとのことです。
マンション購入者は、
隣接マンションとの近隣協議の犠牲者なのか?
ルーフバルコニーまで一色単に不透明ガラス手摺にしてしまった
売主・設計・施工の配慮不足の犠牲者なのか?
それとも、
間取り図、仕様、仕上げ表などの資料を
マンション購入者が注意深く確認しなかったから仕方が無いのか?
難しい問題です。。。