« 2011年05月 | メイン | 2011年07月 »

2011年06月 アーカイブ

2011年06月28日

分譲住宅内覧会同行ブログ 【ママ友デビューが恐い】 

【424時限目】                  新築分譲住宅内覧会同行 アーキスケット 出口

幼稚園のお子さんと内覧会同行ご依頼者夫婦の車で、
新築分譲住宅の内覧会に向かいます。

現地に到着すると、
職人さん達が、まだ駐車場のコンクリート工事中。

ご主人が車をお隣の駐車場前に止め、
窓を開けて待っていた仲介業者へ、

「車は、ここに止めておいて大丈夫ですか?」

「いや、ここはマズイです!!!
 あそこの空き地部分の前に止めてください。」

「ハーイ、解りました。」

で、車を移動します。

車を降りると、
この分譲住宅地域内の道路でおしゃべりをしていた4人の奥さん達が、
こちらに視線を向けています。

その周りでは、幼稚園くらいの子供達が、
自転車に乗ったり、ボール遊びに夢中です。

会釈をすると、
奥さん達は気が付かなかったのだろうか?
おしゃべりを続けています。


で、お部屋に入り内覧会同行検査スタートです。

2階の道路側洋室のアルミサッシを開けると、

奥さん達の視線がこちらに向きます。

1階のシャッターをガラガラガラと開けると、

奥さん達の視線がこちらを向いています。

住宅の外装検査のときなどは、
ずっと背中に奥さん達の視線を感じます。

きっと、専門家による住宅内覧会同行検査に興味深々なのだろう。。。。?


約3時間ほどでこの新築分譲住宅の内覧会同行検査を終了。
内覧会同行ご依頼者の指摘事項は多少のキズ・汚れだけ。
私の指摘事項は合計23項目。
ただ、大きな問題点は無く平均的な出来栄え。

これらの指摘事項に対し、
売主側で全て直していただけるとのことで、
無事この新築分譲住宅内覧会同行検査を終了。

帰り支度をして外に出ると、
4人の奥さん達がこちらを振り向きお見送り(?)

それにしても、
3時間以上もの間、井戸端会議をしていることがスゴイ!

帰りの車の中で、
「内覧会はいかがでしたか?」と尋ねると、

奥さんの方が、
「窓を開けたりすると、周りの奥さん達がこちらを見ていて、
 気になって検査どころでなくなちゃいました。。。」

「どんな人が引っ越ししてくるのか気になるのも当然ですしね。」

「そうなんですが。。。ママ友デビューが恐いです。。。」


流行りのドラマみたいなことはないでしょうが、
引っ越しの後発部隊としては気になる所。

無事、ママ友デビューが出来ることと、
お子さんもお友達がすぐ出来ることをお祈りいたします。

2011年06月21日

内覧会同行ブログ 【震度5 新築マンション地震の影響】

【423時限目】                  新築マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

「地震の影響がないか心配なんです。。。」

という新築マンション購入者からの内覧会同行のご依頼です。


最寄駅で待ち合わせをし現地に向かいます。

このマンション、
広大な敷地にタワーマンション2棟と複数棟の中高層マンションからなる
駅前大規模開発の物件です。

その広大な敷地を取り巻く外周道路を歩き、
今回の目的の中高層マンションの内覧会場に向かいます。

途中、ふとタワーマンション棟を見上げると、

タワーマンション外壁(柱際の梁部分)のいたるところに、
ぶっとい注射器みたいなものが何本も、いや何十本も刺さっているのです。

この注射器みたいなものは、
コンクリートのひび割れ部分に樹脂を低圧注入する補修道具。

ということは、
このタワーマンションも地震の影響で柱際の梁部分にひび割れが生じてしまっている。

ということは、
梁が塑性化してしまうような地震の大きさだったということ(?)。

ここで、塑性化とは何?

地震が起きてマンションが揺れた時、
柱や梁などの部材が弾性挙動する限りは地震が終われば元に戻り、
ひび割れや残留変形は起こりません。

しかし、
柱や梁などの部材が一度降伏点を超えて塑性化すると大きな変形を起こし、
地震が終わった後もひび割れや残留変形などの被害が残ってしまう。

ということなのです。


心配になったマンション内覧会同行のご依頼者は、

「大丈夫なんでしょうか?」

「大丈夫かどうかは解りませんが、
 足場も無い外壁面をゴンドラを使って地震被害を調査を行い
 対応しているということは言えますね。
 ちゃんと調査をしていないマンションだってたくさんあると思いますよ。」

「私達の購入した中高層棟のマンションは大丈夫でしょうか。。。」


マンション内覧会同行検査終了後の内覧会場で、
売主から、
この中高層マンション棟の地震被害調査の報告です。

「この地域では震度5程度でした。
 念のため、
 構造設計者が共用部分やバルコニーなどのコンクリート構造体を調査したところ、
 問題はありませんでした。
 ただ、
 構造スリット部分の塗装が剥がれたり、シーリングの切れがありましたので補修をしました。
 構造スリット部材自体は傷んでいませんでした。
 お部屋の中では、
 アルミサッシなどの作動確認や設備配管などのチェックを行っています。
 こちらのお部屋では、
 地震の影響かどうかは解りませんが、
 アルミサッシの開閉時にきしみ音がありましたので手直しをしました。
 それ以外は問題ありません!」

と、しっかりチェックしていることをアピールです。

で私の方から、
「お部屋を検査させていただいたのですが、
 お隣との戸境い壁のコンクリート耐震壁を懐中電灯で横から照らすと、
 ミミズが這ったような跡がありました。
 これは、地震の影響によるひび割れかと思いますが・・・」

「えっ。。。。施工会社さんどうなの?」

「ハイ、クロスを剥がして調査してみます。。。」

念のため私の方から、

「クロスを剥がしモルタル補修材にひび割れがあったら、
 モルタル補修材も撤去し、
 コンクリートにひび割れが生じていないかどうかも確認してください。
 それと、
 それぞれの過程で写真を撮っておいてください。」
とお願いします。


震度5程度で梁や耐震壁にひび割れが生じてしまうの?

建物によりますが、
震度5程度でひび割れが生じる可能性はあるのです。

大地震が起きた場合でも、
”建物の損傷は許すが崩壊はしない。”

一応、そういうことになっています。


2011年06月14日

内覧会同行ブログ 【崖っぷちの新築戸建て住宅】

【422時限目】                 新築戸建て住宅内覧会同行 アーキスケット 出口

迎えに来ていただいた
内覧会同行ご依頼者ご夫婦とちっちゃなお子さんと私の4人で、
ちっちゃなミニクーパーで最寄り駅から現地に向かいます。

今回の新築戸建て住宅周辺は小高い丘。
道は2m程度しかなく、
ミニクーパーが通るのもやっとです。

「大型車への買い替えはできませんね。」

「そうなんです。ずっとミニクーパーです。。。」


で、現地に到着し
新築戸建て住宅の内覧会同行検査スタートです。

1階洋室の窓から外を眺めると、
目の前には、お隣の2階屋根が見えます。

ここは、崖っぷちに建った新築戸建て住宅。

その崖っぷち側にある洋室の掃き出し窓には、
何故か90cmの高さの位置に手摺が1本取り付いているのです。

掃き出し窓に手摺?

この手摺は木製で直径2cm程度、
端部はアルミサッシの木製額縁にビス留めがたったの2本。

もちろん(?)、手で触るとガタガタと動くのです。

掃き出し窓を開けると庭なんていうものは無く、
もうそこは45度程度傾斜している土の崖なのです。

何で掃き出し窓なの?

しかも、こんなか弱な手摺が1本では危ない!

引き続きお隣にある洗面室を検査すると、

外部に出られるアルミドアに同じ手摺が1本。

もちろん、アルミドアを開けると崖っぷち。

図面には、”木手摺”の表記があるのですが、

ただただ不思議でなりません。。。


で、内覧会同行検査終了後に確認です。

「何で、崖っぷちに出られるような掃き出し窓やアルミドアがあるんですか?」

「ウッドデッキを取り付けた場合を想定しているんです。」
と売主担当者が回答します。

あっ!!!そうなのか!

「で、ウッドデッキはいつ取付けるんですか?」

「ウッドデッキは別途です。ご依頼を頂いておりません。。。」

今度は内覧会同行のご依頼者に確認します。

「ウッドデッキは注文しなかったんですか?」

「今の段階では、とてもとても、150万円近くもするウッドデッキを頼めません。。。」

ウッドデッキを敷地境界ギリギリに取り付けたとしても、
せいぜい幅が1.5m、長さが6m程度。

ということは、
ウッドデッキが平米当たり15万円近くもする!

普通では考えられない価格なのですが、
ここは崖っぷち。

コンクリートの基礎工事や鉄骨の骨組みなど、
余計な費用がかかってしまうのです。

「お金が溜まったら考えます。いつになることやら?」

木手摺は、
ウッドデッキを想定して仮設程度とのこと。

でも、現況のままでは危ない。
身長がまだ手摺の高さ90cmにもなっていない
ちっちゃなお子さんがいるのです。

「こんな木手摺1本だけではなく、
 何か防護柵を取り付けた方が良いですね。」

「ハイ、そうします。。。」

将来を見越した、何とも恐ろしい設計。

万が一、事故が起きた時、
設計者が責任を問われることはないのだろうか?

それを考えた場合、
こんな恐ろしい設計は出来ないと思うのですが。。。

2011年06月08日

内覧会同行ブログ 【優しくて恐ーい大工さん。。。】

【421時限目】                  新築注文住宅内覧会同行 アーキスケット 出口


神奈川県の新築注文住宅の内覧会同行です。

最寄駅でご依頼者と待ち合わせ。
現地までの道すがらの会話です。

「工事途中、毎週のように見に行ってたんです!」

「そうなんですか。工事途中を見ることも良いことですよね!」

「でも、基礎や骨組の組み立てなんかは素人ではサッパリ解りませんでした。」

「図面通りなのか?だけではなく、色々なルール(仕様)がありますから、
 素人の方では解らないことが多いでしょうね。」

「そうですよね。。。」

「でも、施主が現場に行けば、
 大工さんなんかも、『しっかり造らなくちゃ!』と思ってくれるんじゃないでしょうか。
 プレッシャーにはなりますよ!」

「大工さんは本当に優しい大工さんで、
 工事を見に行く度に、大工さん達にコーヒーやお茶なんかを持っていくと、
 『ありがとう!』なんて言ってくれて仲良くなっちゃいました!」

「それは良いことですね!」

「工事途中にも色々とお願いを聞いてくれて本当に良かったです。」

「どんなお願いをしたんですか?」

「リビングに入る扉の向きが悪く通りづらかったんで開き勝手を反対にしてもらいました。」

「図面ではなかなか実感が解りませんからね。
 実際現地を確認すると、アレッ?なんて思ってしまうことも多いんです。」

「工事途中で気が付いて良かったです。」

「その他にはどんなことをお願いしたんですか?」

「市販の収納ボックスを持って行って、それを壁の中に組み込んでもらったり、
 大きなテレビを壁掛けに出来るようにベニヤで補強してもらったりしました!」

結構、手間の掛かるお願いをしているなあー。。。

ちょっと心配です。

「大工さんは何か言ってませんでしたか?」

「『簡単にできるから良いよ!』って言ってくれました!」

「そうですか。。。」


で、現地に到着し新築注文住宅の内覧会同行検査です。

合計28項目の指摘・確認事項の内、
・室内物干しのホスクリーンの取付忘れ
・洗面室のタオル掛けの取付忘れ
・階段手摺のビス抜け
・アルミサッシ枠のビス抜け複数
・物入れ内の棚受けレールのビス間引き(半数)
など、
大工さんの仕事に関する指摘も多数出てきます。

売主立会い者からは、
「全て手直しします。」との快諾で、
無事、新築注文住宅内覧会同行も終了です。


後日、内覧会同行のご依頼者からの連絡です。

「引渡しの時、追加工事の請求が来ました。。。」

「内容はどんなものですか?」

「木製建具の交換 5万円
 収納ボックス取付 2万5千円
 壁ベニヤ下地取付 5千円
 などです。」

この金額自体は不当な価格ではないでしょう。

しかし、施主からすれば、
無償と思っている”お願い”が、

大工さんからすれば、
仕事を依頼されたんだから有償だ!

という言い分です。

これ、典型的な新築住宅工事の追加工事請求のトラブルです。

「優しそうに見えた大工さんだったけど、
 本当は恐ーい大工さんだったんですね。。。。」

2011年06月03日

内覧会同行ブログ 【建売住宅担当者の言い訳が不安】

【420時限目】                  新築建売住宅内覧会同行 アーキスケット 出口

「今度、新築の建売住宅の引渡し検査があるんですが、
 是非、同行をお願いしたいと思っています・・・・」

「ハイ、予定させていただきます!」

「工事途中、色々な問題が出て、その度ごとに建売住宅担当者から言い訳され、
 もう、不安が募っています。。。」

「どんな問題があったんですか?」

「キッチンのアルミ扉を開けると外構フェンスに当たってしまってたんですが、
 『戸当たりを付ければ問題ないですよ!』とか、
 洗面室の床下点検口が取り付けられていなかったんですが、
 『床がタイルなので、洋室に取り付ければ問題ないですよ!』とか・・・・。」

「ご不安ですね。では引渡し検査の時にしっかりと確認させていただきます。」


で、新築建売住宅引渡し検査当日です。

キッチンのアルミ扉を見ると、
外構フェンスに当たらない様に、
幅の小さいアルミ扉に取り替えられています。

防水の仕舞はうまくやったのだろうか?
と思いつつ、これは今の段階では確認できません。
ただ、塗り壁の継ぎ目は若干の色違いがあるものの綺麗に仕上がっています。

洗面室の床下点検口は洋室の物入れ内に移動されていますが、
問題はなさそうです。


ひととおりの引渡し検査を終了し、合計37項目の指摘・確認事項の説明です。


「主寝室の木製扉の床付け戸当たりがこの位置だと、
 ホールからバルコニーに出る掃き出し窓のカーテンに干渉しますよ。」

「カーテンだったら干渉しますが、
 ブラインドだったら額縁内に納めますので大丈夫です。」

ブラインドを付けるとは限りませんよ!


「3階洋室のクーラー取付位置に”冷媒配管を地上へ”との表記がありますが、
 先行配管されていませんよ。」

「表記は波線なので想定ということです。」

敢えてここだけ表記しているのは、
3階だから先行配管するという趣旨じゃないの!


「3階主寝室、3階洋室1、2階リビングダイニング、2階キッチンの
 合計8箇所のアルミサッシで図面では透明ガラスなのに現況は型板ガラスになってますよ。」

「近隣とのトラブルになるため民法でそうなっています。また役所からも言われます。」

民法でそんなことを規定はしてませんよ!
役所もそんな指導はしませんよ!


「建物外周の巾木で駐車場土間コンクリートの小口だけモルタル仕上げがされてませんよ。」

「これは、塗り忘れですね。対応します。」

おっ、これは言い訳がない!

でも、新築建売住宅引渡し検査のご依頼者から、

「さっき、私達が同じ指摘をしたんですが、
 その時は、
 『ここの仕上がりはこんなものですよ!』
 と説明されました。。。」


後日、新築建売住宅引渡し検査のご依頼者からのご連絡です。

「先日は本当にありがとうございました!
 やっぱり、これが本当の検査なんですね。
 私達だけでは、
 相手の言い訳に流されてばかりいました。。。

 ちなみに、ガラスの件は、
 将来的に近隣から苦情がきてはいけないので、
 良かれと思って変更したそうです。」


新築建売住宅購入者にとって、本当にそれが良いことなのでしょうか?

いずれにせよ、図面通りのものが造られることが基本です。
もし変更が必要な場合には事前に説明がされ、
新築建売住宅購入者の了承を取るべきです。

About 2011年06月

2011年06月にブログ「内覧会同行ブログ:マンション・一戸建て内覧会同行アーキスケット評判新築住宅内覧会同行業者の実録」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2011年05月です。

次のアーカイブは2011年07月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。