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2011年08月 アーカイブ

2011年08月30日

マンション内覧会同行ブログ 【床コンクリートのシミ・汚れ】

【437時限目】                  新築マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

新築マンション内覧会同行検査で、
リビングダイニングから広い広いルーフバルコニーに出ます。

周りの景観は解放感があって気持ちが良い!

しかし掃き出しアルミサッシからルーフバルコニーに一歩足を踏み出すと、

足元の床コンクリートは汚い!

ゴミとかが落ちているということではなく、
掃き掃除だけはしっかりと行われています。

この汚いというのは床コンクリート表面のシミ・汚れ。

ルーフバルコニー全体ではないのですが、
壁際1mの範囲全てと言ってよいほどにシミ・汚れがあるのです。

マンション施工業者の立会い者に、

「この壁際全体の床コンクリートにシミ・汚れがありますね。」

「そうですね。。。」

この床コンクリートのシミ・汚れは、
壁のタイル下地であるモルタルのこぼれ跡。
同じくモルタルの接着剤のこぼれ跡。
休憩時に飲んだジュースのこぼれ跡。
などなど。

床コンクリートに浸み込んでいるので、
拭けば取れるといったシミ・汚れではないのです。

マンション工事中、
外部足場の一番下でビニールシートを敷いておくなどの養生をしていれば
こんなシミ・汚れを防げたかもしれません。

また、汚してしまった後直ぐに清掃していれば簡単に取れたかもしれません。

しかしマンション内覧会でこんな状況というのは、
職人の意識の低さ、施工会社の管理不足と言うしかありません。


「このシミ・汚れは落ちますかね?」

「薄塗りモルタルを塗りましょう。」

何とも安易な施工業者都合の手直し方法だ!

薄塗りモルタルを塗るということはシミ・汚れを隠してしまえ!

という発想です。

薄塗りモルタルを塗るということは、
いかにも、”塗った!”という仕上がりになり、
せっかくの床コンクリート金コテ仕上げの風合いが台無しになってしまいます。
しかも、
シミ・汚れの場所だけの薄塗りモルタルでは
ルーフバルコニー床がまだら模様になってしまいます。

ということで、

「薄塗りモルタルは止めてください!
 モルタルのこぼれは、カワスキで一つ一つ丁寧にケレンして取り除いてください。
 モルタル接着剤やジュースのシミは丁寧にブラッシングして取り除いてください。」

「取れますかねー。。。。」

そんなこと内覧会同行業者の私に聞くな!

「取れなければ、カップを掛ける(機械のヤスリ)など良い方法を考えてください。」

「解りました。。。やってみます。。。」

「それでもシミ・汚れが取れなかったら、薄塗りモルタルでも良いでしょうか?」

まだそんなことを言うかなー。。。

「先ずは、一つ一つ丁寧にケレン、ブラッシングをしてください。」


このマンション施工業者の立会い者も、
これだけの量のシミ・汚れをケレン・ブラッシングで落とすことが大変だと解っています。
ですから、

何とか手っ取り早いモルタル薄塗りで隠してしまいたい!

というのが心情でしょう。

でも、新築マンション購入者にとっては、
設計図の仕上げ表にある、
”コンクリート金コテ仕上げ” の
綺麗な床の状態で引渡されるのが当然なのです。

今度、
「薄塗りモルタルでも良いでしょうか?」
と尋ねられたら、

「床コンクリートを全体に打設し直してください!」
とでもお願いしようかな?

「長尺シートを全体に敷いてください!」
とでもお願いしようかな?


手直しの方法っていくつも考えられます。
しかしマンション施工業者は、

手っ取り早く、お金がそれほどかからない、業者都合の手直し方法

を言ってくる場合があります。
(または勝手に行う。)

その手直し方法が、
本当に新築マンション購入者にとって最善なのか?

と疑ってみることが必要かもしれません。

2011年08月25日

モデルルーム同行ブログ 【モデルルーム見学での質問】

【436時限目】           新築マンションモデルルーム見学同行 アーキスケット 出口

先月に引き続き、またまた、
株式会社リクルートのスーモ新築マンション編集部より、
『SUUMO新築マンション』の取材を受けました。

これで5回目。
今回の企画名は、【モデルルーム見学で聞きたい質問】(10月18日発行)です。

東京駅近くにあるグラントウキョウサウスタワー受付に行くと、
ライターの方がお待ちかね。

「今回は新築マンション購入を検討中の読者を対象に、
 新築マンションモデルルーム見学で営業マンに質問しておきたい事柄を紹介していく記事です。
 新築マンション入居後の後悔を避けるために敢えて質問しなければ解らないことなどを中心に
 構成しようと考えています。」


質問1.
新築マンション周辺に建物が出来る予定があるかどうかを質問しましょう。

「入居後、目の前にマンションなどの建物が建って、
 せっかくの素晴らしい景観も台無しになってしまうこともあります。

 建築計画が無い場合でも、
 住宅地図、登記簿謄本、都市計画図といった資料で、
 将来どんな建物が建つ可能性があるかを想定出来ます。」


質問2.
マンション開発前は、どのような建物があったのか質問しましょう。

「過去に有害物質を扱った工場等の履歴がある場合、
 土壌汚染や地下水汚染の可能性があります。
 土壌汚染防止法で指定区域の調査が義務付けられていますが、
 その結果、土壌汚染や地下水汚染が発覚していた場合、
 その対策実施についても質問することが必要です。」


質問3.
新築マンション、周辺地域の地盤はどうなっているか質問しましょう。

「設計図にあるボーリングデータで支持層の深さや地質、地下水位が解ります。
 液状化マップや洪水ハザードマップといったものがあれば、
 将来の天災リスクを知ることが出来ます。」

質問4.
子供の通学路を質問しましょう。

「やはり大事なのは、通学時間に通学路を実際に歩いてみることです。
 思っていた以上に交通量が多いなどのリスクを確認することが出来ます。」

質問5.
マンション周辺の夜間の様子を質問しましょう。

「回答だけでは解らないこともあるので、
 やはり夜間にマンション周辺の様子を体感することが大事です。
 街灯が暗かったりしないか、騒音は気にならないかなどを確認することが出来ます。」

質問6.
どのような地震対策を施してあるのか質問しましょう。

「地震対策といっても回答を得るのが難しいかもしれません。
 マンションの構造(耐震、免震、制震)について説明を受けてください。
 また、住宅性能評価を取得しているマンションであれば、
 耐震等級を確認すると、素人の方にとっては数値的に解りやすいかもしれません。」

質問7.
ゴミ置き場の位置を質問しましょう。

「思っていた以上に検討住戸から距離があったりするケースがあります。
 特に超高層マンションや大規模マンションなんかでは注意が必要です。」

質問8.
駐車場・駐輪場の割り当て数を質問しましょう。

「車や自転車を複数台所有している場合、
 マンション内の駐車場や駐輪場を確保できない場合があります。」

質問9.
防音対策はどうなっているか質問しましょう。

「隣接住戸間の戸境壁、床のコンクリートの厚さや遮音等級(D値、L値)、
 サッシの遮音等級、給排気口の防音対策、
 居室と水周り間の壁の防音対策といったものを確認することをお勧めします。」

質問10.
希望住戸とモデルルームの違いを質問しましょう。

「希望住戸とモデルルームの違いは色々あります。
 特に、天井高さの違いで後悔される方が多いので注意が必要です。」

質問11.
設備や仕様のうち、オプションはどれかを確認しましょう。

「モデルルームでは高級感を出そうと様々なオプションで造られています。
 標準が何であるかを把握することが大事です。」

質問12.
セレクトプランの申し込み期限を質問しましょう。

「セレクトプランの申し込み期限は同じマンション内でも階数によって異なる場合があり、
 申し込み時期に間に合わなくなる場合があります。
 早めにセレクトプランの資料を入手することをお勧めします。」

質問13.
季節や時間による日当たり、窓からの眺望について質問しましょう。

「近隣建物も付随したマンションの模型があれば、ある程度想定できます。
 もし、ラジコンによる写真や日照シミュレーション図(日影図ではありません)があれば、
 より詳細に解るので、その有無について確認すると良いです。」

質問14.
同じ物件内の他住戸や、近所の他物件との価格差を質問しましょう。

「同じマンション内でも、階数、方位、位置などによって価格が異なります。
 価格設定にルールはなくデベロッパーが独自に価格設定しています。
 同じタイプでない場合、住戸面積も異なるので平米販売単価で比較すると
 解りやすいかもしれません。
 近所の他物件との価格差についても、
 出来るだけ同じ条件のものと平米販売単価で比較してください。」

質問15.
管理費や修繕積立金の月の金額を質問しましょう。

「マンション購入ではローン返済だけではなく、
 管理費や修繕積立金も毎月支払うことになるため、
 それらを含めて資金計画が必要です。
 修繕積立金は数年後から値上がりを想定しているケースも多いので、
 注意が必要です。」

質問16.
購入時の諸費用はどれくらい必要か質問しましょう。

「諸費用としては、
 ・契約費用(印紙税、消費税、仲介手数料)
 ・登記費用(登録免許税、司法書士報酬)
 ・ローン関係費用(事務手数料、保証料、適合証明手数料、火災保険料、地震保険料、
           団体信用生命保険料、抵当権設定費用)
 ・その他費用(不動産取得税、固定資産税精算金、修繕積立基金(一時金)
 といったものが考えられます。
 これらについて費用を確認し資金計画を立てることが必要です。」

質問17.
ローン返済の試算を何種類か出してほしいと申し入れしましょう。

「先ずはご自身のライフプラン(将来的な収入・変動、出費など)を明確し、
 ライフプランに合ったローン返済を計画する必要があります。
 ローンには、固定金利型、変動金利型、固定期間選択型がありますが、
 複数の商品を組み合わせるといった方法も考えられます。」


上記質問事項は、
リクルートの記者がある程度想定したものですが、
・断熱性能
・防犯性
・住宅性能評価取得の有無
などなど、
まだまだモデルルーム見学で質問したいことは山ほどあります。

先ずはご自身でも勉強されることが必要です。
そしてマンションモデルルーム見学に行った時は、
気になることは遠慮せず、
どしどし販売員に質問しましょう。

それが後悔のないマンション購入につながります!


2011年08月20日

注文住宅内覧会同行ブログ 【駐車場には駐車しません】

【435時限目】                    注文住宅内覧会同行 アーキスケット 出口

東京都内の狭小地に建つ3階建て注文住宅の
内覧会同行です。

1階部分の半分近くを駐車場とした
一見よくあるパターンの設計です。

注文住宅内覧会同行のご依頼者とともに、
駐車場の奥にある玄関に向かいます。

ふと。。。

今は車を駐車してないから良いけど、
駐車してたら玄関までどうやって行くのだろう?

どうにも駐車場の幅が狭く感じられるのです。

で、スケールを取り出し、
駐車場両サイドにある壁から壁までの距離を計ります。

結果は2.5m。

駐車場だけで考えても、
車幅に加え、昇降側は80cmくらい、反対側は30cmくらいは
欲しいところなのです。
2.5mではギリギリ駐車だけは出来るといったところ。。。

設計者の配慮不足なのだろうか?

もしそうならば、とんでもないことに。。。


で、注文住宅内覧会同行ご依頼者に、

「この駐車場に車を置いたら玄関までの通路が取れませんよ!」

と確認すると、
あまり驚いた表情も見せずに、

「昼間は仕事で車を使ってますので駐車しません。
 平日駐車するのは夜だけなんです。
 休日は近くの駐車場に止めるので大丈夫です!」

この言葉で、”ホッ”

設計者と事前に打ち合わせした結果であり、
狭小地における駐車場付き注文住宅設計の苦肉の判断です。


話はガラッと変わり、
別件、注文住宅第三者監理検査ご依頼者との事前打ち合わせ。

上記と同様、
東京都内の狭小地に建つ3階建て注文住宅。

1階平面図を見ると駐車場があり、
そこにはスポーティーな車の絵までが記載されています。

車の前部は道路境界線ギリギリ。
車の後部は注文住宅の外壁ギリギリ。
駐車場奥行き方向の余裕なんて全くありません。

三角スケールを取り出し駐車場の奥行きを計ると、

結果は4.5m。

奥行き4.5mだと大きな車は駐車できないだろうな?

で、念のため、
「車は何に乗っているんですか?」

「今度、ベンツEクラスに買い替える予定です!」

「車の全長は?」

「???」

「設計図面では、道路境界線から壁までの奥行きが4.5mしかありません。
 余裕も考えるとベンツEクラスは駐車できないんじゃないでしょうか。」

「えーーーー! そんなのダメー!」

「設計者と打ち合わせをして駐車場の広さを検討した方が良いですよ!」

「そうします!」


先の件があったので、
図面上、駐車場の広さが気になったお陰でアドバイスが出来ました。

でも、この注文住宅の設計者は、
車の絵を縮小して図面に記載したのでしょうか?

いずれにしても、
依頼者がどんな車に乗っているかくらい確認して設計してほしいものです。

2011年08月12日

戸建て内覧会同行ブログ 【戸建て仲介業者は敵?味方】

【434時限目】                    戸建て内覧会同行 アーキスケット 出口

戸建て内覧会同行ご依頼者と駅で待ち合わせ。

現地に赴くと、
恰幅(かっぷく)の良い壮年男性3人と、
その後ろで作業着を着た現場監督らしき1人が待ち構えています。

恰幅の良い男性陣は、
戸建て住宅売主の社長、戸建て設計事務所の所長、戸建て仲介業者の社長らしい。

挨拶を交わした後、戸建て仲介業者の社長が説明です。

「今日の戸建て内覧会では、キズ・汚れだけを検査してください。
 構造的な検査や仕様の検査を行っても現物引渡しです。」

と、いきなり機先を制します。

でも、何で売主ではなく仲介業者が言うのだろう?

それにしても、
この顔触れの中で言われると威圧感があります。


そもそも今回の戸建て内覧会同行は、
工事中の段階で色々とトラブルがあり、
公平な第三者の一級建築士に検査や協議をしてもらいたいとのことでのご依頼です。

事前にお話しを伺っていた主な内容は、
「図面には記載されていないトイレ排水配管のパイプシャフトが
 リビングダイニングの突然造られてしまっているんです。
 部屋が狭くなっているし、トイレの排水音が心配なんです。。。」

で、図面を見せていただきます。
「これだったらリビングダイニングの天井裏で横引き配管して外壁面で配管できましたね。」

「そうなんですかあーーー。。。」

しかし残念ながら、
これについては戸建て仲介業者の説明で了承しまっているとのこと。

その他、
「駐車場の土間コンクリートに水溜りが生じているんですが、
 そのままの状態で引渡しされそうなんです。」

などなど、未解決事項もいくつかあるらしい。

そんな経緯があって、
第三者の私に対し、
仲介業者による機先を制したお言葉なのだろう。

その、現状引渡しのお言葉に対し、
「とりあえず検査した上でひとつひとつ協議しましょう。」
と制し戸建て内覧会同行検査のスタートです。


検査を進めていると、
戸建て内覧会同行のご依頼者と、
戸建て住宅売主の社長、戸建て設計事務所の所長、戸建て仲介業者の社長が
駐車場で水溜りに関して協議している模様。

ちょっと心配だったのでその協議の中に私も入り
手直し方法がどうなったかを聞くと、
水溜り部分に薄塗りモルタルを塗るということらしい。

しかし、
水溜りになっているところを見ると、
汚水配管の点検口があるのです。

「点検口に薄塗りモルタルは出来ませんよね。」

「・・・・・」

「そもそも薄塗りモルタルでは車の出入りで直ぐに割れてしまいますよ。」

「うーーーん。。。」

「この水溜り部分に汚水配管の点検口があるんですから、
 蓋に釘穴でも開ければ水溜りは解消できると思いますよ!」

すると、
戸建て住宅売主の社長、戸建て設計事務所の所長、戸建て仲介業者の社長の
表情が一変。

全員、目からウロコが落ちています。

そして、
その他、私の戸建て内覧会同行検査の指摘事項はもちろん、
ご依頼者の気になっていた未解決事項も全て対処してくれることに。


帰り道、
「ちゃんと話をすれば対処してくれるんですね!
 でも、仲介業者の最初の言葉は何だったんですかね。
 仲介業者は戸建て購入者にとって敵なんでしょうか?味方なんでしょうか?」

「敵、味方というより公平な立場でいてほしいものですね。
 でも実際は、
 売主とは継続的な付き合いがあり、
 営業的にも売主側に偏ってしまうんでしょうね。」

仲介業者の立場も難しいものです。

2011年08月09日

内覧会同行ブログ 【前代未聞の外壁タイル割り付け】

【433時限目】                  新築マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

新築マンションの内覧会同行。

この新築マンションの外壁仕上げは
45二丁掛タイル(5cm×10cm目地含む)の横貼りです。
柱や梁はアウトフレームで、
もちろん仕上げは45二丁掛タイルの横貼りです。

一見、綺麗に仕上がっている外壁タイル貼りと思いきや・・・・・

柱の出隅際に15mm幅のシーリング目地。
その横(柱コーナー)に側面タイルの小口が1cm程度露出しているというタイル割り付け。

ちょっと解りづらくて申し訳ありません。
でも、
私の長い建築経験でこんな外壁タイル割り付けを見るのは初めて。

前代未聞の外壁タイル割り付けです!

他の階のタイル割り付けはどうなっているのだろう?
と、ふと見上げると、
上の階もその上の階もこんなタイル割り付けにはなっておらず、
役物タイル(コーナータイル)が使用されており綺麗に納まっています。

ははあーーーん!

何でこんな外壁タイル割り付けになってしまったのか!
が解ります。


内覧会検査に立ち会っている施工業者の担当者に、

「この柱際出隅部分にあるシーリング目地は何ですか?」

「誘発目地です。。。」

っな訳ないだろう!!

柱にタイル誘発目地を設けることはありません。
そして、
出隅部分にタイル誘発目地を設けることもありません。

で、この担当者は相手にせず、
色々問題があって途中から内覧会検査に立ち会っている設計者と施工業者の上司に、

「これはタイル誘発目地ではないですよね。」

「そうですね。。。」

「それにしても、こんなタイルの納まりを見たこともありません!」

「・・・・・」

「おそらく柱コンクリートの精度が悪くズレてしまったので、
 ダミーの誘発目地を入れて誤魔化したんじゃないですか?
 しかも柱の出隅部分に入れるなんて・・・・
 設計者としてこんな納まりで良いんですか?」

で、ボソボソと施工業者の上司と何やらやりとり。

「では、柱を削って納めましょう。。。」

簡単に言ってくれるよなあー。。。

設計者は現場を解っていない!

柱を削るということは、
コンクリートにも良くないし、かぶり厚さが不足する可能性だってある。
最悪は鉄筋だって露出するかもしれない。

だからこそ、
施工業者もこんな前代未聞のタイル割り付けにしたんじゃないの?

でも普通に考えるのなら、
こんな変な位置にダミーの誘発目地なんか設けず、
柱コンクリートをタイル半枚分(5cm)までモルタルでフカシ、
役物タイルを使用するんじゃないでしょうか。

しかし、当初設計図とは異なる納まりになってしまう。
と施工業者も思ったのでしょうが、
現況だって異なる納まり。

最善で常識のある手直しを行って、
ちゃんと説明をすれば良いんじゃないでしょうか。


マンション施工には失敗も付きものです。
そんな時、
施工業者も非常識な手直しはしないでほしい。
そして、
設計者も現場を解ったうえで手直しの指示をしてほしい。

下手な言い訳と失敗の上塗りほどみっともないことはありません。

2011年08月05日

戸建て内覧会同行ブログ 【外壁の穴は何の穴?】

【432時限目】                    戸建て内覧会同行 アーキスケット 出口

東京都内の戸建て内覧会同行。
お部屋内の検査を終え外回りの検査です。

戸建て住宅の北面外壁サイデイングを確認していると、
1階と2階の間くらいの高さに80mm程度の丸い穴が開いているのです。

足場を用意してもらいその穴を間近に見ると、
その穴は雨が入らない様しっかりと透明なビニルシートで覆われ、
しかもビニールシートとサイデイングの取り合いは、
丁寧にシーリング防水がされているのです。

この穴は何なんじゃ!

しかも透明ビニルシート仕上げ?

で、戸建て内覧会同行検査に立ち会っている現場監督に、

「この穴は何なんですか!」

「???」

「このビニールシートを破って中を確認しても良いですか?」

「どうぞ。」

で、指を突き立てビニールシートを破ります。

その穴の中を覗くと、
穴の周りには設備配管で用いられる塩ビパイプがあるのですが
何の穴なのかよく解らない。

もしかして、給気口かクーラースリーブでは? と思い平面図を確認すると、
穴のある壁の向こう側は物入れ収納ボックスなので違います。

では、電気・給排水の配線・配管経路はどうなっているのか? と思ったのですが、
設備図が無いのでよく解らない。


すると現場監督が思い出したように、

「この穴は、電気引き込み配線用の穴だったんですが、
 土中埋設引き込みにしたので不要になったんです!」

とのお答え。

「そうなんですか。
 でも、そうだったならばサイディングが貼り替えられるべきでしょう。」

「・・・・・」

ただ、今からサイディングを貼り替えるとなると大変。

で、人目に付かない場所ということもあり、
戸建て内覧会同行のご依頼者のご理解を得てその穴の処理方法の提案です。

「穴の中にはロックウールを詰めてください。」

「材料が無いのでグラスウールではダメでしょうか?」

「防音だけではなく耐火をの意味もあるのでロックウールにしてください。」

「解りました。。。」

「次に、雨水浸入防止のため、
 フード付きのベントキャップ(FD付き)を付けてください。」

「解りました。。。」

「もちろん、ベントキャップ周りはシーリングをお願いします。」

「解りました。。。」

ベントキャップとは、外壁の給気口に取り付けられるものですが、
ダミーでベントキャップを取り付ければ違和感は無いと思います。

でも、ちょっと気になるのが穴の奥にあった塩ビパイプ。

電気の引き込み穴だったら塩ビパイプなんて使うだろうか?

で、
「念のため、設備担当者にこの穴について確認をしてください。」

「解りました。。。」


後日、戸建て内覧会同行のご依頼者からメールで連絡です。

「あの外壁サイディングの穴は、トイレ排水管の通気管の穴だったそうです。。。」

なにいーーーーー!

通気管を塞いでしまったら、
破封(トラップ内の水が無くなってしまう)してしまうではないか!

そしたら、
排水管から虫が這いあがってくるし、悪臭だってしてしまう。。。


危ういところで欠陥回避。。。

穴を塞ぐことなく、
フード付きのベントキャップ(FD付き)を設置し、
これで通気管として機能です。

でも、
戸建て住宅の現場監督の説明は何だったんだ!
と思うより、
その言葉を鵜呑みにした私も落ち込み反省です。

もし、戸建て住宅の設備担当に確認しなかったらと思うと、
ゾッとします。

2011年08月02日

内覧会同行ブログ 【洗面室床CFシートのパッチワーク】

【431時限目】                  新築マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

埼玉県の大規模新築マンション内覧会同行です。

内覧会同行検査を進め、洗面室の床CFシートをチェックしていると、
何故か防水パンの周りがパッチワーク。
CFシートがL字状に切貼りされているのです。

CFシート商品の幅が小さくパッチワークにせざるを得なかったのかな?

いやいや、
それだったらL字状にパッチワークにすることも無いし、
目立たない防水パンの下で直線状にパッチワークすれば良い!
そもそもそんなに広い洗面室ではないので、
1枚もので貼れるはずだよな!(?)

もしかして、

工事中、CFシートを傷つけたり何かトラブルがあって貼り替えたのかな?

でもでも、
それだったら防水パンを取り外して、
全体的にCFシートを貼り替えるのが常識だよな!
もしかして、防水パンを取り外すのがめんどうだったのだろうか?


ということで、
マンション内覧会検査に立ち会っている施工業者担当者に指摘です。

「防水パン周りでCFシートがパッチワークになっていますね。」

すると、この指摘が挙がることを想定していたかのように、

「この件につきましては、内覧会場の方で所長から説明させます!」


ということで場所が内覧会場に」移り所長が登場し説明です。

「このマンションでは全ての洗面室防水パン周りの床CFシートをパッチワークにしています。」

「そんな仕様を見たことも聞いたこともありませんが、何故なんでしょうか?」

「ご入居後、水周りはトラブルが多く、
 CFシートを貼り替えるのに洗濯機や防水パンを移動するのが大変だからです。」

この施工業者は、
そんなにしょっちゅう洗面室で不具合を発生させているのだろうか?

パッチワークにするんだったら、
その不具合が発生したときにすれば良いはずだし、

全ての洗面室を初めからキズ物にしておくことは無いんじゃないの?

でも、不具合が起きた時は現状復旧が基本で、
そのお部屋の入居者が了承はしないだろう。。。。

ということで、
”前もって前所帯の防水パン周りのCFシートをパッチワークにしておく。”
という仕様を考え付いた。

業者都合で考えた素晴らしい案だ!!!


「売主は、CFシートパッチワークの件は知っているんですか?」

「ハイ、当社より提案させていただき、マンションの計画段階で了承を得ています。」

「パンフレットはもちろん、設計図面なんかでも、
 CFシートの貼り方までは記載されていませんよね。」

「そこまでの記載はありません。」

「この件はマンション購入者に説明しているんでしょうか?」

「していません。」

「モデルルームではCFシートをパッチワークにしてるんですか。」

「モデルルームもそうなっています!」


マンション購入者にとっては、
設計図面はもとより、モデルルームだってそこまでは見ていない。

しかし、

・売主の了承を得ている。
・前所帯が同じ仕様となっている。
・モデルルームでも同じ仕様になっている。

ということで、
このマンション内覧会同行ご依頼者のお部屋だけを覆すことは非常に難しい。

マンション内覧会同行ご依頼者も、
スッキリはしないものの、半分納得した様子。


ところがです・・・・

後日、このマンション内覧会同行のご依頼からのメールを受信!


なんと!モデルルームではCFシートがパッチワークになっていない!

とのこと。
そして、マンション口コミ・評判サイトでも話題となっているそうです。


納得できるまで頑張ろうと思っています。。。。

最後の最後でがっかりさせられてしまいました。。。。

施工業者さんって、ああいうことをやるんですね。。。。


これから売主、施工業者の対応がどうなるのだろう?
しかもこの大規模マンション、
来年引渡しの2期工事まである。

このまま口コミ・評判サイトを見て見ぬふりをして、
これから仕上げ工事が始まる2期工事全所帯の洗面室まで
CFシートのパッチワークをするのだろうか?

それとも、
もう仕上がってしまった1期工事全所帯の洗面室を
手直しするのだろうか?

売主、施工業者も悩みどころ。

これも、
業者都合の施工仕様と、
”ウソ(?)”の代償ということでしょうか。。。。


About 2011年08月

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